第9回 『バーニング技を考える その2』
バーニング技には2種類ある。リング内で発動するバーニング技と、場外でのみ発動可能な場外バーニング技である。
各レスラーが装備しているバーニング技は、それぞれの専用だが、場外バーニング技は5種類である。
この場外バーニング技も合成で作り、育成レスラーに装備することが出来る。
CPU戦や育成モードの練習試合で任意で発動させる満喫派はマストだが、相応の手間隙が掛かるので、正直、絶対に装備した方が良いということでもない。対人戦(もうそんな機会もないけどね)でもまず使わないし、タッグマッチに至っては場外戦自体できないので、手間と時間に見合うだけの意味が無いのである。
但し。但しである。
プロレス的な楽しみを感じたいとか、このゲームを全方向でどっぷり楽しみたいというプロレス愛&ジャイグラ愛に溢れた人には、頑張って装備することを強く強くオススメする。
場外バーニング技は5種類。
●鉄柵地獄 ※他の4種以外のレスラー全員
鉄柵に相手を叩きつける。一番プロレスらしいといえばらしい
●パイプ椅子地獄 ※ベイダー、エース、バートン、キニスキーのみ
パイプ椅子を取り出して頭部を連続して殴打
最近のプロレスで多い「背中べターン!」ではなく、躊躇無く頭部を殴る
●凶器地獄 ※デストロイヤーのみ
こっそり取り出した凶器で相手の額をグリグリグリグリする
凶器が栓抜きなのかフォークなのか五寸釘なのか分からないが、昭和40年代あたりのプロレスの空気がぷんぷん漂う、なんとも味わいのある技(反則だけどね)
●メリケンサック地獄 ※グレイスのみ
メリケンサックを手に嵌めてガツンガツンと殴りまくる
総合系キャラでハンマースローを持ってないのにメリケンサックで凶器攻撃をする(笑)
●チェーン地獄 ※ブロディ、ディアブロのみ
チェーンを取り出して相手をぶん殴る
そもそも全日本では、ド派手な場外乱闘というのはあまり印象にない。
断崖式とか花道でとかはあっても、基本はリング内でという部分が多く、これは馬場さんのプロレスに対する姿勢や思いそのものだったのではなかろうか。
と思ってみたり。
5種類ともダメージは同じであり、基本的には好みのものを装備すれば良いのだが、鉄柵は腰ダメージ中程度、他の4種は顔面ダメージ大と部位ダメージは見逃せない。
部位ダメージも加味しつつ、育成レスラーのタイプに合わせて選びたい。
正統派は鉄柵、アメプロ系やパワー系ならパイプ椅子が合うだろう。
凶器とメリケンは最近のちょっと小粋なヒールよりも、我々世代にとっては『悪党』とか『悪役』に向く。
チェーンは装備するレスラーを選ぶが、ダーティーやブルファイター系に良い。
尚、場外でのみの攻撃として、鉄柱攻撃(鉄柱近くでハンマースローのコマンド入力)がある。これも顔面ダメージを与えるので、場外バーニングと合わせて攻撃パターンを組み立てると良いだろう。
場外バーニング技の合成はバーニング技と違い、「これとこれでなければダメ」という組み合わせはなく、色々な技の組合せが可能。
この組合せを探すのもまた育成の楽しみなのだ。
攻略本には技合成のロジックが載っていて、狙った場外バーニングを作ることも可能。ただ、この方法は非常に面倒でややこしく、私的には全く参考にしていない。
というのも、長いことプレイしていると、なんとなく「この技とこの技で○○が出来そう」とか「この技は、この系統でこのダメージ量の技で作れそう」というのが分かってくる。特定の組合せは1回作ってレシピを知れば、あとは合成する技さえラーニングできれば次回以降手軽に作れる。
ちなみに、私がよく作るのはパイプ椅子地獄で、これは比較的簡単に作れるのと、「場外乱闘の花形はパイプ椅子攻撃だよな」という信念に基づく。
パイプ椅子に限らないが、概ねこのふたつの組み合わせで作れる。
①威力の高いダイビング技
②威力の高い投げ技
で作っている。
①はフェニックススプラッシュがオススメ。エッジ相手に「のど輪でコーナーに叩きつける」を連発すれば良い。難易度やさしいで良く、体力半分以降になるとかなり出してくるので、1試合でラーニング可能(但し、他のダイビング技はリバーサルで返す)。
②は、パイプ椅子なら正面からの投げ捨てジャーマン(オブライト)か、エクスプロイダー(秋山)が良い。難易度むずかしいなら、双方の体力にあまり関係なく、打撃から掴みにきて出してくれる確立が高い。
勿論、他にも組み合わせはたくさんあるので、複数の育成レスラーを作りそれぞれ違う場外バーニング技を装備させたい時などは、色々試してみると良いだろう。
ちなみに。
手っ取り早く場外バーニング技を作るなら、凶器地獄限定&多少運もありつつ、下記の方法が最速と思われる。
1)田上からのど輪でコーナーに叩きつけるをラーニング
難易度むずかしいでコーナーを背にしてガードしていれば出してくれるのでくらう
2)難易度をやさしいに変更して、エッジにのど輪でコーナーに叩きつけるをかける
リバーサルで返されて投げられたらそのままダウン状態で待ち、フェニックススプラッ
シュをくらう。フェニックススプラッシュ以外だったらリバーサルで返す
3)2)を繰り返し、フェニックススプラッシュをラーニング
4)『フェニックススプラッシュ』+『のど輪でコーナーに叩きつける』を合成し、凶器地獄
を作る
この作り方の最大のメリットは、フェニックス~を覚えるのに必要なのど輪~をそのまま合成材料にしてしまえることである。また、実質2試合で済む。狙った技をくらえる状況が作りやすい、比較的ラーニングしやすい技の組み合わせ、のど輪~を腐らせずに済む、などメリットは多い。フェニックス~も体力赤になれば出す確率が上がり、難易度やさしいでもOKなので、序盤でガンガン体力を減らしてしまうと良い。
更にちなみに。
前述の通り、場外バーニング技を使う状況というのはあまり無く、マストでもなく、重要度も低め。
それだけに、複数の育成レスラーを作る際に毎度毎度ラーニングして合成するのは面倒だったりする。
ビジュアルメモリに余裕があるなら、1個はベースとなる育成レスラーを作っておくと良い。そのベース素材に、場外バーニング技(共通になってしまうので、よく考えて選ぶこと)、共通で使いたい基本技、覚えにくいけどお気に入りの技(ハンマースローや返し技系)などを装備しておく。このデータをコピーして新しい技をラーニングさせたり、タイプを変更したりすれば良い。
勿論、ベースの時点で各種レベルをMAXにしておいても良いのだが、あとでラーニングしなおした技のレベルを0から上げ直すのは『ただただ作業感』しかないので、半分くらいまで各レベルを上げておくことをオススメする。コピー後にじっくりと技をラーニングし、技レベルを上げ、育成レスラー自体のレベルを上げるのを楽しんだ方が健康的だ。
もはや、ここまでくると変態である。
つづく